黒糖(黒砂糖)の歴史

論より証拠

 日本には元禄時代(1688年)に黒糖(黒砂糖)は伝わりました。江戸時代より沖縄、奄美大島、種子島などで生産されてきました。沖縄で黒糖(黒砂糖)は“ヌチグスイ(命薬)”と呼ばれ薬として飲まれていたこともあるそうです。
 砂糖は製法により含蜜糖(がんみつとう)と分蜜糖(ぶんみつとう)に大別されます。
 「含蜜糖」は、原料のさとうきびなどの絞り汁をそのまま煮詰めたもので、代表的なものに黒糖(黒砂糖)があります。精製していないのでさとうきび由来の天然のミネラル成分を多く含みます。

 「分蜜糖」はさとうきびなどの甘み成分(蔗糖)だけを精製して取り出し、遠心分離機で結晶(お砂糖)と蜜分に分離して作ったもので、代表的なものは上白糖・グラニュー糖・三温糖です。精製過程でほとんどのミネラルは除かれてしまいます。よく三温糖は精製前のさとうきびのミネラル成分が残ったお砂糖と思われてますが、その逆で、製造する際の加熱により着色したり、グラニュ糖にカラメルを添加したものが三温糖で、ミネラルなどの栄養成分は上白糖やグラニュー糖と大差ありません。
 その一方、黒糖(黒砂糖)は黒色で塊状の砂糖で、糖度80〜86あります。完全に精製された上白糖やグラニュ糖、三温糖などに比べ、カルシウムやカリウムなどの各種ミネラルを黒糖(黒砂糖)は豊富に含みます。
 成分は、各種ビタミン、鉄分、カルシウムなどを多く含み、黒糖(黒砂糖)は優良なアルカリ性食品です。

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