砂糖の歴史
甘蔗(かんしょ)糖の発祥地はインドとされており、紀元前から既に作られていました。その頃から2000年以上にわたって砂糖は甘蔗(さとうきび)を原料として作られ熱帯や亜熱帯の特産品でした。
18世紀になって温帯産のてん菜(ビート)が砂糖の原料として知られるようになりました。
てん菜(ビート)からの砂糖の製造は、ナポレオンが奨励したため、フランスやインドを中心にヨーロッパ、アメリカとまたたくうちに発展しました。精製糖工業の歴史はペルシャで7世紀にさかのぼります。
純度の高い白い砂糖を得るためにさまざまな工夫がされてきましたが、現在のように粒状の白い砂糖が大量に生産されるようになったのは、産業革命以後19世紀になってからのことです。
日本に砂糖が伝わったのは奈良時代ですが、国内で甘蔗(さとうきび)から砂糖がつくられるようになったのは、江戸時代になってからです。